新しくご依頼を頂いたお店に伺うと、リーフレットなどの販促ツールはしっかり揃えられていました。
お話を伺うと、以前に某コンサル会社に依頼したと教えていただきました。
だから、しっかりしているんだなと納得をしましたが、仕出し用のリーフレットを拝見すると、違和感があったのです。
どうも写真が上手くないのです。
疑問に思い「この写真は誰が撮影したのですか?」と社長に尋ねてみました。
すると「プロのカメラマンが撮影したんです」とお答えくださいました。
それにしては今一つです。
特に、寿司が美味しそうに撮れていません。
よくよく見てみると、写真撮影技術というよりも、ネタの並べ方が今一つなので美味しそうに見えていなかったのです。
白いネタばかりで白色だけのスペースがあるかと思えば、目立たない位置に人気のネタを盛り込んでいます。
寿司一貫一貫の並びも決して美しくはありません。
コンサル会社が入っていれば、事前にコンサルタントやカメラマンと打ち合わせをしてから撮影をしているのが当然だと思っていました。
しかし、社長は「事前の打ち合わせは、していない」と言われました。
飲食店の販促ツールの大きなポイントが写真です。
以前にも「売れる商品に仕上げる決め手」としてブログにもその重要性を書きました。
写真1枚で売れ方が違うのを知っているからこそ、何度も申し上げているのです。
カメラマンが単にお店に行って写真を撮るだけでは、売れる写真は撮れません。
事前の準備こそがとても大切です。
私どものコンサルティングでは、商品開発の一環として、本番の撮影前に、本番と同じような盛り付けで試作をして、写真に撮って、商品の配置などを検討します。
それを繰り返して、最も美味しそうで、売れそうな盛り付けを決めていきます。
いくら事前に配置を決めておいても、本番の撮影時には、試作時よりもさらに丁寧に盛り付ける必要があります。
事前の打ち合わせができていても、撮影本番では商品の微調整をしたり、形や色の良くない食材やネタを変えてもらったり、その他様々な修正をするために、私どもも撮影に立ち会います。
撮影のみのご依頼をいただいても、私どもは撮影に立ち会うことを基本スタンスとしています。
ときには同じ商品でも角度を変えたり、配置を変えて何カットも撮影することがあります。
それができるのも、私どもが立ち会って、撮影現場でカメラマンにお願いできるからです。
写真を撮影して、お店のスタッフやカメラマンが美味しそうだなと思う商品は売れていきます。
そして、驚いたことがもう一つあります。
カメラマン単独で撮影した費用と私共が立ち会って撮影した費用が同じだったのです。
撮影時間は、それぞれ1日掛かって撮影しています。
もしも写真撮影をするなら、打ち合わせもしていないカメラマン単独の撮影と私どもが立ち会う撮影、どちらを選びますか?