今回のコラムでは、アフターコロナのイートインとデリバリーの状況と今後のデリバリーについて考えていきます。
アフターコロナのイートインとデリバリー
5月8日にコロナが5類に移行して、ノーマスクで来店されるお客様も増えました。
飲食店の来店客も戻ってきています。売上もコロナ前の水準になっています。
顧問先のデータをみていると、前年は言うに及ばず、2019年比でも売上・客数ともに伸ばしています。
一方、デリバリーはコロナが沈静化してから、一時の勢いはありません。
DIDI、パンダ、チョンピーなどのデリバリーサービスは撤退をしました。
日経MJによれば、ウーバーイーツ、出前館ともにピーク時に比べそれぞれ3割、2割程度減っています。
来店客が増えたことで、デリバリーの注文数が減ったことや、デリバリーを止めてしまう店が増えているのが主な要因です。
中でも、コロナで売上をカバーするために急遽デリバリーを始めた店ほど、売上減少の幅が大きいようです。
アフターコロナでもデリバリー売上好調な店
アフターコロナ後のデリバリーが全て悪いかと言えば決してそんなことはありません。
2019年、2022年の売上を上回っているのはもちろんのこと、デリバリーの売上が最も高かった2020年、2021年の売上に対しても今年の売上は98%と大健闘している店もあります。
その理由は、コロナ前からデリバリーで売上を伸ばすための仕組みを作ってきたからです。
市場調査、商品開発、マーケティング、オペレーション、リピーター化を行った上で実験をして、修正をしたからこそコロナでも、アフターコロナでもデリバリーで売上を安定して伸ばしてこらたのです。
同じようにコロナでもコロナでも、アフターコロナでもマクドナルドが好調だったのも同じです。
2010年12月から「マクドナルド用賀インター店」で、デリバリー用の商品、価格設定など試験導入を開始して、ノウハウを蓄積してきたからに他なりません。
付け焼き刃では通用しない
コロナの際には、来店売上が落ち込んだために、すぐにでもデリバリーで売上が伸ばしたいとのご依頼も頂きました。
そのため、デリバリーで売上を安定的に伸ばしていくために、本来やるべきテーマを省いてしまったことがあります。
やはり、一時しのぎにはなったものの安定的にデリバリーでの売上は望めませんでした。
まさかコロナが3年以上も続くとは思わなかったため、少しでも早くデリバリーで売上を上げたいと、急ぎすぎたことは否めません。
いままでの10年以上の中で、成功事例から共通した内容をまとめたコンサルティングコースを受けて頂くべきだったと考えています。
手順を踏んで積み重ねていくことが重要であることを改めて感じました。
経営者がデリバリーに真剣に取り組むためにも、手順を踏むことは大切です。
まとめ
アフターコロナになっても、デリバリーで売っている店は売っています。
都内では、料理宅配や持ち帰りに特化した「ゴーストレストラン」事業を本格的に立ちあげる会社も出てきています。
デリバリーの仕組みを作って売上を伸ばしていくのには遅くはありません。
個人店、中小規模でも、経営者が真剣にデリバリーの仕組みを作ろうと考えていたら、勝算は十分にあります。
デリバリーで売上・利益を伸ばしたいとお考えならば、まずは個別相談をご利用ください。