年末に絶対やっておくべきこと

すでに始まっている年末年始商戦。
準備は万端整っていますか?

商戦期のトラブル

忙しいときほど、いろんなことが起こります。

12月中旬のある土曜日のことでした。
携帯に電話が入りました。

「大変です。寿司ロボットが故障しました。交換部品もありません。安い中古でも買おうと思っています・・・」
と宅配専門店の社長は焦っています。

「商戦期に向けて、安い中古を買ってすぐにまた故障するリスクは避けた方がいいと思います。
大切な商売道具ですから、中古でも信頼できる取引先から買った方がいいですよ」と伝えました。

結局、冷静になって判断され、週明けの月曜日に新品を購入されました。

もしもこれが12月24日以降の商戦期まっただ中ったら大変なことです。
生産力が大幅に落ちて、注文は入るのにさばききれません。

業者さんも年末年始の休暇に入ってしまい、どうすることもできなくなってしまいます。

年末に、これだけはやっておく

年末年始にトラブルがないように、今やっておくべきことがあります。

1.厨房機器のチェック
年末年始に故障をしたら、売上・利益に大きなマイナスになってしまいます。
それを予防するためにも、厨房機器の整備、それに必要な備品を備えておくことが必要です。
また、業者さんの年末年始の休業日や万が一の場合の対応方法を確認しておけばさらに安心できます。

2.バイクのチェック
自店デリバリーをしている店舗では、バイクの整備も必須です。
冬は路面が凍結し、転倒してブレーキレバーを折ったこともありました。
ブレーキレバーなどバイクの備品の予備を持っておくことも考えておきます。

3.釣り銭の用意
大晦日と正月三が日は金融機関が休みになります。
クレジットカードやQRコード決済が多くなっています。
それでも年末年始は1万円札を使うお客様もいますので、釣り銭の準備はしておきましょう。

4.商品と一緒に届ける付属品の準備
事前に準備できるものは準備しておきます。
箸、フォークスプーン、しょうゆ、辛子、メニューなど人数分をまとめて袋などに詰めておけば、繁忙時に余計な作業をせずに製造に集中できます。

5.スケジュール確認
年末年始の人員を確保するのは一苦労です。
なんとか出勤できるスタッフを集めたのにドタキャンされたら、たまったものではありません。
それを防止するために、スケジュールの確認を出勤予定のスタッフにしておきます。

また、忙しいときだから、店の中を賑やかにし、軽食・お菓子・ドリンクを用意して楽しい雰囲気を作っておくことも大切です。

6.既存客へのアプローチ
売上を確実にするために、既存客へアプローチをします。
営業日、営業時間、限定メニューなど、最後のお知らせをDMやメール、LINEですることで既存客に予約を促します。
ちょっとしたことですが、これだけで売上は伸びて行きます。

年末年始の売上は準備で決まる

年末年始のハレの日は特別な日です。
物価高でも、クリスマスケーキやおせちは高単価商品が売れています。

コロナも3年目を迎え、クリスマスや年末年始は久し振りに親しい人や家族・親戚が自宅などで集まることも増えそうです。
自宅での集まりには、出前・宅配・デリバリーが利用される機会も多くなります。

年末年始商戦は事前の準備で売上・利益はある程度決まってきます。

販売促進、売上予算に基づいた食材の仕入、食材の仕込み、予約に基づく製造工程、デリバリー体制、安全管理、スタッフの体調管理など
今一度チェックをし、準備万端にして、年末年始商戦で売上・利益を伸ばしてください。

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう