ウーバーイーツイーツは、売上データの公表をしていません。
それでも、ある程度の状況がわかりました。
月売上が100万円を超える店はあるけれども、200万円を超える店は少ないそうです。
ということは、100万円を下回る店がたくさんあるということになります。
これは出前・宅配・デリバリーとしては、決して高い売上ではありません。
弊社の顧問先では、200万円を超える店がほとんどです。
顧問先の中には、ウーバーイーツや出前館などの宅配代行サービスだけを利用している店、自店でデリバリー店もあります。
なかでも、自店でデリバリーしている店は、売上は高くなっています。
売上高の多い・少ないについては、扱う商品や配達エリアによっても大きな差があります。
しかし、扱う商品や配達エリアが同じであったとしても、自店デリバリーの方が売上・利益が高くなるのには理由があります。
1.顧客リストを持っている
宅配代行サービスのみを利用しているお店には、顧客のデータはわかりません。
オーダーのあった商品だけしか情報は手に入らないのです。
自店デリバリーであれば、オーダーが入ったと同時にお客様の住所・氏名・電話番号・メールアドレスなどのデータがわかります。
顧客データは、宝の山です。
顧客データがあれば、キャンペーンのお知らせなど既存客へのアプローチが低コストででき、リピート率が上がります。
宅配代行サービス利用で200万円以上を売っている店でもリピート率は50~55%程度です。
自店デリバリーで顧客リストを持っている店のリピート率は80%を超えています。
顧客リストがあれば、年間に複数回注文する顧客数も増えて、売上は安定し、利益率も上がっていきます。
2.配達員のレベルが高い
宅配代行サービスの宅配員は、単発で仕事を請け負うギグワーカーが多く、接客やマナー教育がされていない場合がほとんどです。
汚い服装やぞんざいな対応を嫌うお客様もいます。
オーダーした商品と違っていたり、届けた商品が崩れていたときのクレームについても対応できていません。
また、交通ルールを無視した運転も社会問題化しています。
自店デリバリーの配達員は、店の看板を背負って配達をしています。
そのため、アルバイトといえども店がしっかりと接客対応の教育をしています。
クレームがあったときにも、すぐに対応ができます。
服装や接客対応が悪いと店の印象も悪くなり、リピートにはつながりません。
配達員の対応がよいのと店への印象が良くなります。
さらに自店デリバリーでは、配達員が固定化されているため、お客様とのコミュニケーションも良好になります。
その結果、リピート率が上がり、売上も伸びていくのです。
3.デリバリーコストが抑えられる。
宅配代行サービスを利用すると、売上に応じて35~40%の手数料がかかります。
100万円の売上であれば、35~40万円、200万円であれば70~80万円です。
自店デリバリーでは、販促費と宅配費の合計は25~28%くらいになります。
ただし、これは月の売上が100万円を超えた場合です。
100万円に届かないようでしたら、宅配代行サービスを利用した方が利益がでます。
しかし、100万円を超えるようであれば、自店デリバリーの方が利益が出やすくなります。
自店デリバリーの場合、販促費は売上が低くても、高くても一定額がかかります。
そのため、売上が高くなれば高くなるほど、売上高に対する販促費率は低くなっていくからです。
マクドナルドは、ウーバーイーツなども利用していますが、立地的に可能な店舗は自店デリバリーをしています。
その理由は、自店デリバリーの方が儲かるからだと思います。
出前・宅配・デリバリーで、月100万円以上の売上があれば、自店デリバリーをして、売上利益を伸ばしてみませんか?