Vol.60 採用ができている店の成功事例とは?

第60回離職を防ぐ

「新年度を迎えると、頭が痛くなります。春は繁忙期ですが、卒業でアルバイトが辞めてしまうのです。以前は求人広告を出せば採用できたのに、いまは採用費をかけても電話すら鳴らないことも不思議ではなくなりました」こんな悩みを抱えている経営者が多くなっています。

総務省の労働力データからもアルバイトを含むパートタイムのみの有効求人倍率は1.62倍(2015年12月)と高い倍率を示しています。
三大都市圏の募集時時給も986円(2015年12月)と前年より2.1%アップしており、アルバイトの採用難を裏付けています。

ところが、アルバイトが卒業で辞めてしまっても、次のアルバイトがすぐに見つかる店もあります。
そのお店のアルバイトのうち数名は、ある大学の同じクラブに所属しています。

毎年、先輩が卒業をしていくと同じクラブから新しいアルバイトの学生が来てくれ、代代この店のアルバイトをしてくれます。
そして、勤続年数2年以上と長く続けてくれるのです。

このように書いてしまうと、運がよかったようにも思えますが、
少し想像してみてください。
「もしお店でアルバイトすることがイヤだったら、アルバイトを続けますか?」
「もし嫌な仕事だったら、後輩にアルバイトを紹介しますか?」

どちらかが「NO」ならば、勤続年数も短く、後輩への紹介もなかったはずです。
そんな店ができたのも、社長と店長が陣頭に立って営々と今の状況を作り上げて来たからなのです。

辞められては困ると考え、アルバイトにやさしい態度で接したわけではありませんでした。
仕事上必要なことは、言いにくいことでもアルバイトにしっかりと伝えて、指導をしていましたし、何度も同じミスを繰り返せば叱ることもありました。

それでも店は活気があって、笑顔が溢れていました。

そんな店ができた秘訣が、アルバイト1人1人を「認める」ことでした。

お客様からお褒めのアンケートをいただけば、「○○君がお客様から挨拶がとてもいいとほめられました」と発表します。

ミーティングでは、アルバイトの優れているところや、その人のお陰で助かったことなどを、1人1人が声に出して本人に伝え、拍手をもって評価しました。
やり始めた頃は、全員が照れて頭を掻いていましたが、表情はとてもうれしそうでした。

飲食や小売りは、怒って指導することが多いのですが、それではやる気は起きません。
だれでも欠点はあります。そこばかりを見てしまうと、上司は「ダメな奴」と烙印をおし、部下は「イヤな上司」と思ってしまいます。
こんな関係性では、お互いに信頼感はできませんし、店に活気が生まれることはありません。

アルバイトを採用するのも大変ですが、離職率が高いのも深刻な問題です。
せっかく高い採用費を使っても、すぐに辞められてしまったら泣きっ面に蜂です。

アルバイト1人1人を「認めて」長く勤められる店をつくることでアルバイトの能力も高められ、質の高い店ができていきます。
その結果、採用費も抑えられます。

あなたのお店では、社員、パート、アルバイトをしっかりと認めていますか?

採用については第20回コラム「『採用できない』を『採用できた』に変えるには?」もどうぞご覧下さい。

 

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