業績が予定通りにならなかった場合、なぜそうならなかったのかの原因を究明することは、解決策を見つける上では大切なことです。
「予定通りの販促が出来なかった」
「オペレーションが上手くいかずに配達時間に遅れが出た」
「電話対応がよくなかった」など、
出来ていなかった事がわかれば、それを改善していけばいいのですが、往々にしてその責任を「人」に向けてしまうことがあります。
「なぜ予定枚数を配布出来なかったんだ!」と出来なかった理由を聞いていくと、
「すいません。他の仕事が忙しかったものですから・・・」などと言い訳をしはじめます。
いわれている当事者は、自分が攻められているように感じてしまいますから、自分を守るために、言い訳や自己弁護に走ってしまいます。
その結果、根本の理由はわからないままになってしまうことが少なくありません。
言い訳をし始めたら、解決作には絶対に到底たどり着きません。
出来なかった理由を聞くのなら、出来るようにするにはどうするのかを聞いた方がはるかに解決策に近づきます。
「どうしたら予定枚数を配布出来るかな?」と聞けば、
「コストは掛かりますが、配布業者さんに依頼すれば確実に配布出来ます」
「配布時間を1人1時間と数人で分担して実施します」など
問題を解決する案が出てくることの方がはるかに多いのです。
そして、人から指示されるよりも、自分で発言したことの方が確実に実行します。
原因追及は、過去の失敗に焦点があたり、責任を追及されます。
問題解決は、未来に目が向き、これからの可能性が膨らみます。
どちらが、より効果的な考えが出来るのかは、火を見るよりも明らかです。
それでも、原因追及をやってしまうことが残念ながら多いのです。
トヨタが「なぜ」を繰り返して改善を行っているのは、シクミに対して問いかけいます。
人に対して「なぜ」を繰り返すと、言われている方は辛くなるだけです。
運用しやすい、上手く売上・利益が上がるシクミを考えるときには「なぜ(WHY)」を繰り返します。
人に対しては「どのようにしたら(HOW)」を使えば、気持ちよく前向きに働けるようになります。
「なぜ(WHY)」と「どのようにしたら(HOW)」を使い分けて
みんなが笑顔で働き、売上・利益の上がる会社にしてみませんか?