「おせちもいいけど、カレーもね」昔のTVCMにあった名コピーです。
お正月におせちが続くと、いつもの食事が恋しくなるものです。
家で調理をする場合は、カレー、ラーメン、うどんの順番に人気があります。
外食の場合は、ラーメン、寿司、焼き肉の順です。
(調査:株式会社くふうカンパニー)
ところが、お正月は出前で寿司を召し上がっている家庭も多いため、アンケートにはちょっと疑問が残ります。
出前の寿司は正月三が日で通常の月の1ヶ月分以上の売上を叩きだす超繁忙期です。
その後の売上は通常月の売上以下になることもあります。
反対に、正月明けは普段食と言われる料理の宅配・デリバリーが売上を伸ばします。
ピザ、とんかつ、カレー、ハンバーガー、ハンバーグ、中華、丼、唐揚げなどです。
オリンピックなどのスポーツイベントが開催されるときには、手軽に食べられるハンバーガー、ピザ、チキンがよく売れます。
誕生日やお祝いのときには、寿司や松花堂弁当などの少し豪華な賞品の注文が増えていきます。
雨の日は、お客様が外に出たくないため普段食の需要が高まります。
疲れていて食事の支度をしたくないときも同じです。
雨が降り出す前は、とんかつなどカロリーの高い商品がよく売れます。
料理にジャンルにかかわらず美味しかったので、何度も注文をするお客様もいます。
このようにお客様が出前・宅配・デリバリーを利用するのは、何らかの理由があります。
そんなタイミングを知るために大切なのがデータです。
自店デリバリーであれ、デリバリー代行サービスを利用している店であれ、売上のデータはあります。
時間帯別、日別、曜日別、月別の売上を分析すれば売れている時間帯や曜日、月などはわかるはずです。
ランチの時間帯の売上が良ければランチタイムのために、土・日曜日が売れるのであれば土日のために、3月が売れるのであれば3月のために、売れるタイミングに向けて販売促進をすれば費用対効果は高くなります。
自店でデリバリーをしていれば、お客様のデータもわかります。
データを調べてみると、日曜日にしか注文しないお客様もいます。3ヶ月に1回のお客様もいます。
これがわかればお客様個々人に対してアプローチが可能です。
よく売れている商品もデータからわかります。
売れている商品を販売促進することで、より売れるようになり、オペレーションも効率化できます。
大切なのは感覚ではなく、データに基づいて、販売促進を行うことです。
出前・宅配・デリバリーは、データ分析をすることで売上を上げることができます。
効率よい経営をして、利益を高めるためにはデータ分析は必須なのです。