出前で、売上を伸ばした寿司屋がやったこと

コロナ禍の2021年の年間売上が、コロナ禍前である2019年、2020年の年間売上を超えた寿司店があります。

どこの飲食店もそうだったように、コロナでこの寿司店の来店売上は下がりました。

ところが、下がった来店売上の額以上に、売上を伸ばしたのが出前でした。
出前の売上が伸びることで、協力金なしでも経営できるようになったのです。

このときに社長は
「出前をやっていて本当に良かったです。
出前で売上は稼げているから、営業時間は短縮された影響はなかったし、労働時間が短い分身体は楽でしたよ。
もしも、出前をやっていなければ、大変なことになっていました」
とおっしゃっていました。

寿司は、ウーバーイーツなど宅配代行業者が進出する前から出前を行っており、出前との親和性の高い商品です。

この寿司店はコロナ直後に出前を始めたのではなく、コロナの前から出前に力を入れていました。
それは、来店売上の他に、出前をもう一つ収益の柱にしようと考えていたからです。

出前を強化するに当たり

1.出前用の商品を見直し、新たに出前用の商品開発を行い、品揃えも充実させました。
もちろん、強みを活かした上で考えたものです。

2.さらに、販売促進にも力を入れました。
繁忙期に合わせて年間数回はチラシのポスティングを今でも継続しています。

3.既存のお客様には、必ずフォローアップを行い、固定客化のシクミづくりをしました。
その結果、既存客率は84%を超えています。
既存客が増えたことで、販売促進の経費も少なくなっています。

ニュースレターも発行しており、ファン客も大勢います。

HPも作りました。もちろん更新も忘れてはいません。
スマホ用に対応したHPにも作り変えました。
出前館などの宅配代行サービスも利用しています。

これらを全部、同時期に行ったわけではありません。

そのときの売上・利益に応じ、スタッフの能力や地域性も考えながら、優先順位をつけて行いました。

出前は、派手さはありませんが、手順を踏んで確実に1つ1つ手を打っていけば、売上は確実に伸びていきます。

出前を片手間でやっている店が多いだけに、真剣に取り組めば結果はついてくるものです。

この寿司店は2021年に値上げをしたにも関わらず、2022年の正月商戦には、過去最高売上を叩き出しました。

宅配寿司専門店、回転寿司も宅配・デリバリーに数多く参入しています。

それでも、この寿司店は商品レベルが高く、新規参入組に対しても抜群の強さを発揮しています。

どんな寿司店にも、強みは必ずあります。
店の強みを出前で活用していけば、寿司屋の出前は売れていきます。

あなたのお店も、寿司の出前で売上と利益を伸ばしてみませんか?

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