2020年4月、緊急事態宣言が発出されたとき、誰もがこれは「やばい」と思ったはずです。
緊急事態宣言を受けて、営業時間を短縮した店が殆どで、休業した店もありました。
しかし、4月中旬から出前の売上が少し伸びてきたことを見て取った顧問先の社長はGW前に販促を仕掛けることを決断ました。
少しでも現金が出ていくことを抑えたい時期ではありましたが、攻めに打って出たのです。
当時は新聞折込チラシも殆どありませんでした。ネットも含めて広告全体が縮小していた時期です。
世の中全体が萎縮しており、多くの店の売上が前年比50%以下などと言われていた2020年5月。
来店、宴会の売上が大きく落ち込んだものの、出前が大健闘をして店全体で110%を超える売上になりました。
この店は、すでに10年以上出前をしており、仕組みをしっかりと作っていたことに加えて、販促を仕掛ける判断をしたことが売上アップに大きく貢献をしたのです。
社長の判断力のお陰でその後も前年対比で100%前後の売上になっています。
一旦、コロナが終息した6月下旬から出前宅配対策をした店もあります。
社長は、冬になればまた感染者数が増えるという専門家の意見と冬にインフルエンザが流行することを見越して、出前宅配を始めることを決断しました。
出前宅配は誰にも馴染みがあるため、ウーバーイーツや出前館などの宅配代行業者を使えば、簡単に売上が上がりそうに思えますが、そんなに甘いものではありません。
事実、宅配代行業者に登録・加盟しても月10万円以下しか売れていない店もあります。
売れていない店は、付け焼き刃での対応であり、出前宅配でもやっていれば少しは売上が上がるだろうと安易に考えたからです。
出前宅配で売れる店は、事業コンセプトを決めて、商品開発をし、写真撮影から販売促進、エリア戦略、リピータづくりを仕組みとして作り上げています。
宅配代行業者を使うにしても、自店でデリバリーをするにしても、出前宅配で売っていくためには仕組みが必要です。
夏からしっかり準備をして仕組みを作って、11月から出前宅配を始めた店もあります。
しかし、オープン当初は目論見通りの売上には届きませんでした。
すぐに社長から相談をいただき、売上やエリア分析をして、新たな商品を追加し、価格の修正も行い、販促も商圏を広げました。
その結果、1ヶ月後には売上は大きく伸びて行ったのです。
仕組みを作ってもそれは完成ではありません。
実行をしてみて修正すべきところは修正をしていくことこそ仕組みづくりの鍵になります。
コロナ禍のように自分ではコントロール出来ないことも起こります。
そのときにどう対策するのか、自分でコントロール出来る範囲でどのように対応をしていくのかで売上も利益も違ってきます。
コントロール出来ない事態が起きたときに、その対応策を決められるのは社長だけです。
また、目論見が外れたときに、修正をした対応策を実行できるのも社長です。
コントロールできない事態が起きたとき、予定した売上・利益が上げられなかったとき、何もしなければ、売上は右肩下がりになってしまいます。
それぞれの場合で必要になってくるのが社長の対応力です。
コロナ禍に終始した2020年。
そして、2021年年初もコロナの3回目の襲撃を受けています。
今回、緊急事態宣言が発出されても、昨年4・5月のときとは状況は違うと思います。
それでも、すでに出前宅配の仕組みを作り上げている店は、時短要請にも緊急事態宣言にも対応できる体制ができています。
もし、まだ来店以外の対策ができていない、または出前宅配をしていても今一つ売上が伸びてこない場合には
ぜひ出前宅配の仕組みづくりに取り組んでください。
今からでも遅くはありません。
まずは、「出前宅配で売上利益をのばす5大戦略オンラインセミナー」の受講をおすすめします。