スシローの寿司を出前館の配達員が素手で触る事件の原因と対策

出前館

事件の概要

ネットでは話題になっていましたが、テレビのニュース番組でも取り上げられていたのには驚きました。事件の概要は次の通りです。

「スシロー」の寿司を出前館で注文したお客が出前館のバイクはマンションの入口に止まっているのに、なかなか届けに来ないのでマンションの入口を確認すると、崩れた寿司を配達員が素手で整えていたのです。

お客が不審に思って撮影した動画には、この様子が映っており、SNSにアップしたことで大きく報道されました。

お客にとっては、不潔で不快ですから、到底食べる気持ちにはなりません。

そこで、この事件が起きた原因と対策について考えます。

スシローの原因と対策

配達中に、寿司が崩れる、倒れてしまことはあります。また、片方によってしまうことも起きてしまいます。

その原因の1つに、容器の問題があります。

スシローに限らず、2人前以上の寿司の場合、容器が大きい事がよくあります。

容器が大きく、寿司のカン数が少なければ、容器に隙間ができます。

隙間があれば、少しの振動で寿司が倒れたり、片方によったりしてしまうのは避けられません。

サザエさんには、波平さんやマスオさん、のりすけサンが、酔っ払って寿司折りを揺らしながら帰って来るシーンがありました。

ところが、あれだけ寿司折りを振ったにもかかわらず、寿司が倒れたり、片寄っていないのは寿司折りに寿司がぎっしり入っていたからです。

昔から「すし詰め」という言葉があるように、容器に隙間がなければ寿司は倒れません。

対策は、寿司が暴れないように、寿司にぴったりのサイズの容器を使う事です。

出前館の原因と対策

出前館のバイクにはサスペンションはついていますが、バイクの後方に付けてある宅配用ボックスには衝撃を吸収するための装置はついていません。

バイクで走っていると、路面のギャップはサスペンションで衝撃は多少緩和されますが、ボックス内の商品にも伝わります。

ビザなどは多少の振動が加わっても安定していますし、具材が飛び散ることはありません。

しかし、寿司は1カン毎の安定性はそこまで高くありません。

その上、スシローの寿司は寿司ロボットで作ってあり、ネタを乗せているだけなので崩れやすいことも事実です。

寿司を配達するときには、他の商品以上に衝撃を加えないように安全運転をすることが求められます。

それでも安全運転には限度があります。

崩れないようにする対策は、そば屋さんが使っている出前機を使って、バイクの衝撃が商品に伝わらないようにしなければなりません。

出前機でなくでも宅配ボックスにも衝撃を吸収する装置を備えておくことが必要です。

配達人の原因と対策

配達員はお客の玄関まで来て宅配ボックスを空けてみて驚いたことでしょう。

「寿司がめちゃくちゃになっている」

このまま届けたらお客に叱られるし、店に報告したら作り直しで代金を請求されるかもしれないなどと考えたのでしょう。

「誰も見ていないから、自分で直して届けてしまえばわからないだろう」

きっとそんなことを思っての行動だったと思います。

対策としては、
第1に配達員への教育を徹底すること、

第2に、お客にも、店にも状況を正直に報告することです。

自店の商品を自店で配達している場合は、アルバイトにしてもしっかりと教育してから配達をさせます。

配達員は必ず店に連絡をして商品を作り直します。

お客様にも状況を説明して謝罪をします。

まとめ

このような事故をなくすには、

商品が崩れない、倒れないような容器を使うことです。
これだけでも、事故は防げます。

バイクや自転車にも、出前機や衝撃を吸収する宅配ボックスを備え付けることです。

ただ、宅配業者である出前館がそこまで設備投資をするとは思えません。

そして、配達員への教育も必須です。

もっとも安全なのは、出前館は注文を受けるだけにして、自店で配達をすることです。

これができれば、事故が起きてもすぐに対応することができます。

寿司の出前は、自店で配達することを20年以上お店には勧めています。

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