デリバリー代行業者の中ではウーバーイーツと出前館は、断然売上が高くなっています。
顧問先のデータからだけですから、決して全国のデータではありません。
しかし、新聞でも同じような記事が書かれていますから、ある程度どの店舗でも共通しているのではないかと思われます。
個別相談やコンサルティングの中で
「出前館やウーバーイーツやデリバリー代行サービスは使った方がいいんですかね?」と質問を受けることがあります。
答えは「YESです」。使えるものはどんどん使ってください。
「手数料が高い、デリバリースタッフが不安だからやりたくない」と言われる経営者もいらっしゃいます。
それを無理に勧めることはありませんが、可能であればやってみてはいかがでしょうか。
初めてデリバリーを行う場合はもちろんのこと、すでに自店でデリバリーをしている店にもおすすめです。
コロナ禍だった2020、2021年で売上伸ばした飲食店、現状維持ができた店に共通していることがあります。
それは、来店だけで商売をしてきたのではなく、来店と出前・テイクアウトとお客様との窓口を2つ以上持っていたことです。
さらに、出前・宅配・デリバリーでも、自店デリバリーとウーバーイーツや出前館などのデリバリー代行を利用して、複数の注文窓口をもっています。
もちろん、自店デリバリーをしないで、複数の宅配代行サービスを使って業績を伸ばしている顧問先もあります。
注文窓口が違えば、客層も違います。
宅配代行サービス業者によっては、エリアも違っています。
客層とエリアが広がれば、売上も伸びていきます。
だから、デリバリー代行サービスをおすすめしているのです。
しかし、自店でデリバリーができるのであれば、あえて割高な配達業務まで利用することは勧めてはいません。
ウーバーイーツも出前館も、注文だけを受けることも可能です。
注文を受けてもらい、自店でデリバリーをすれば、利益は大きくなります。
そして、ウーバーイーツ・出前館の受注だけの利用でもそれぞれのサイトには掲載されます。
これだけでも宣伝効果はあります。上位に掲載されればさらに効果はアップします。
もちろん、ウーバーイーツ・出前館でより多くの注文を受けるためのノウハウは必要です。
もう一つ、デリバリー代行サービスを利用するメリットがあります。
マクドナルドもそうですが、当初はウーバーイーツや出前館を利用していましたが、最近では自店デリバリーをしている店も非常に増えました。
売上が見込めるのであれば、高い手数料を支払わなくても、自店デリバリーの方が利益は大きくなるからです。
さらに、デリバリーを始めるときには、まずはウーバーイーツ・出前館などを利用します。
ここでデリバリーは売れると判断すれば、自店デリバリーに移行すればよいのです。
ただ、ウーバーイーツ・出前館は申し込んでからサイトに掲載されるまでに2か月以上かかることもあります。
この2か月間で、売れる商品と商品構成をしっかりと作っておけば、自店の商品がデリバリーで売れるかどうかの検証ができます。
自店デリバリーは、配達用車両、販促費などの初期投資が必要になります。
まずは、宅配代行サービスで実験をしてから、自店デリバリーに移行すれば、成功する確率がグーンと上がります。
デリバリー代行サービスだけでも十分売上・利益が出れば、それはそれで全く問題はありません。
あくまでも経営者の考え方次第です。
いずれにしても、上手にデリバリー代行サービスを使うことが、売上・利益のアップにつながります。