コロナ禍で融資先の支援をするため、ある金融機関からデリバリーセミナーの依頼がありました。
そのセミナーにはウーバーイーツや出前館も講演をする予定です。
しかし、出前館からは私と一緒にはセミナーをしたくないと金融機関に連絡があったと聞きました。
理由を聞いてみると、私が自店デリバリーについて話すので、出前館の方針とは合わないとのことでした。
出前館は宅配代行に力を入れているため、自店で配達をすることとは相反すると考えたのだろうと思います。
しかし、自店デリバリーをしている店舗も、オーダーを受けるために出前館を利用しています。
また、私どもからも出前館を利用した方がいいと勧めています。
自店デリバリーと出前館やウーバーイーツとは決して敵対する関係ではありません。
お客様がデリバリーを利用する利便性が高くなってのですから、店がそれらを上手く利用して売上を伸ばして行けばいいのです。
自店デリバリーと出前館、ウーバーイーツには、それぞれ固定のお客様がいます。
それは、お客様が利用しやすい、便利だと思う方法で注文をしているからです。
自店デリバリーのお客様は、電話や自店のサイトから注文をします。
電話で注文する方が安心できると考えるお客様は、他のサイトからは注文をしません。
出前館から注文をするお客様は、出前館を使い続けます。
手数料が高いからと、自店への注文に誘導をするために様々な特典を付けたこともありました。
それでも、出前館を利用するお客様は出前館から注文をし続けます。
ウーバーイーツは店では顧客情報がわかりませんから何とも言えませんが、ウーバーイーツの便利さを感じていれば、ウーバーイーツを使い続けているだとうと想像できます。
1つの宅配代行業者や出前館などのポータルサイトを使い続ければ、ポイント還元や割引も多くなることも影響をしています。
また、自店デリバリー、出前館、ウーバーイーツはそれぞれ配達エリアも客層が異なっていることが多いのです。
商圏や客層を広がれば、売上は伸びていきます。
だからこそ、自店デリバリー、出前館、ウーバーイーツ、その他最近増えてきた宅配代行業者のmenuやチョンピーなど、お客様が注文できるチャネルを増やすことが必要になってくるのです。
こう申しあげると「宅配代行は手数料が高いからといやだ」言われることもあります。高くても注文するお客様がいるのですから、宅配代行業は増えているのです。
宅配代行業を使うのならば、宅配手数料を加味した価格設定をすればいいだけです。
食わず嫌いは止めて、まずやってみてはいかがでしょうか?
いろんなサイトや宅配業者を使ってみて、売上・利益が伸びなければ、止めてしまえばいいだけです。
あなたのお店でも、集客の入り口となるチャネルを増やしてみませんか。