デリバリー市場に大手外食チェーンをはじめ多くの飲食店が参入して、1年半が経過しました。
出前・宅配・デリバリーを行う飲食店が多くなれば、競争も激しくなります。
月700~800万円を売る繁盛店もあれば、月15~20万円前後の店もあり、売れる店と売れない店に分かれてきています。
これほど売上に大きな差がついているのには、理由があります。
売れる店と売れない店がしていることを比較することで、売るためのポイントが見えてきます。
そのポイントをチェックリストにしてみました。
☑販売促進をしていますか?
自店デリバリーにしても、ウーバーイーツや出前館などの宅配代行を利用するにしても、お客様はあなたのお店を知らなければ注文は入りません。
宅配代行のサイトには大手チェーンが真っ先に出てきます。
サイト上であなたのお店を簡単に見つけられなければ、注文は入ってきません。
デリバリーは、通信販売に近いところがありますので、自店デリバリーはもちろんのこと、宅配代行を利用する際にも販売促進は必要です。
☑リピータ対策をしていますか?
売上の高い店は、一度注文をしたお客様に次の注文につながるような対策をしています。
自店デリバリーであれば、お客様のデータが注文と同時にわかりますから、リピータ対策は可能です。
宅配代行を利用する場合は、お客様のデータは手に入りませんが、リピータ対策ができないわけではありません。
おいしく召し上がる方法やニュースレターなど、次回注文につながる対策はたくさんあります。
☑商品の美味しさがお客様に伝わっていますか?
ウーバーイーツや出前館のサイトや自店のHP・チラシで、おいしさをお客様に伝えていますか?
美味しそうな写真を載せることは売上を伸ばすためには必須です。
さらに写真を美味しく感じてもらうために素材や調理法などのこだわりを書いたコピーを加えます。
お客様は、まず写真に目をとめ、興味を持てばコピーも読んでくれ、注文へとつながります。
届いた商品が写真通りで、美味しければ、リピータにもつながっていきます。
☑価格は、適正ですか?
デリバリーは、店内飲食よりも配達コストがかかります。
そのため、安い価格の設定はできません。
価格を安くしても、お客様の舌は肥えていますから、美味しくなければリピータにはなりません。
また、低価格は大手の戦略です。中小飲食店では、低価格は自分で自分の首を絞めるのと同じです。
かといって、高くし過ぎても注文が入りません。
宅配代行サービスのおかげで、お客様はデリバリーは配達手数料がかかることを知りました。
適正な価格設定は、売上アップにつながります。
☑商品点数は、一定以上品揃えされていますか?
以前の吉野家さんのように一品だけで勝負できるほどの商品であれば、商品の品揃えが少なくても売れていきます。
しかし、多くの場合、商品数が少ないとお客様からの注文も少なくなってしまいます。
また、宅配代行サービスのサイトでは、最低商品点数を求められることもあります。
商品で他店と差別化できない場合も、品揃えで差別化することも可能です。
☑商品と商圏が合っていますか?
同じチェーンでも地域によって売れ方が違うように、デリバリーする商圏によって、食の嗜好や所得も違っています。
地域によっては人気のある商品でも、別の地域ではあまり売れないこともあります。
所得が高い層の多いエリアでは、高価格帯の商品も売れていますが、所得が低いエリアでは高価格帯の商品はあまり売れません。
デリバリーをしている商圏に合わせた商品や価格の設定をすることも、売上を伸ばすためには大切な要素です。
ぜひ、チェックリストを参考にして、出前・宅配・デリバリーの売上・利益を伸ばしてください。