雑談が経営に役に立つわけとは?

雑談の力ってすごいなあと感じています。
雑談力と題した本が書店にも並んでいることからも、雑談には価値があるからだと思っています。

お客様が店のファンになるキッカケは、商品そのものが魅力的なことに加えて、
店のスタッフとちょっとした雑談をすることで、お互いのことが理解でき、お客様とスタッフの信頼関係が深まっていくからでしょう。

私も打ち合わせやコンサルが終わったあとに、よく雑談をします。
雑談ですからこれといったテーマはありませんが、ニュースになっていることや関心のあることについて、あーでもない、こーでもないと話をするだけです。

ところが、雑談をしていると、いかにも天からのお告げのように、新しい戦略のヒントが閃いたり、新しいアイデアが浮かんでくることがあります。

そこからまた話が広がっていき、いったんは終了したかと思われたコンサルが再会されることもしばしばです。

雑談をする目的は、真剣勝負であるコンサルや打ち合わせで、フル回転して緊張した脳をリラックスするためでした。

面白いもので、緊張がほぐれると気持ちにも余裕がでてきて、コンサルティングで集中して考えていたことに対する答えがふっと浮かんでくることも珍しくありません。

風呂に入っているときや歯を磨いているときにアイデアが閃くことはありませんか?

あるテーマについて考えて、考えて、考えてもなかなか結論が出なかったのに、リラックスしているときにテーマの解が浮かぶことがありますが、これと同じことではないかと思っています。

雑談をコンサルや打ち合わせの冒頭にすることもありますが、そのときには閃くことはほとんどありません。

目一杯集中して考えたからこそ、緊張が緩和されたときに、ヒントや答えが出てくるのだろうと思います。

爆笑王の異名を取った落語家の故桂枝雀さんが笑いの本質は「緊張の緩和だ」とおっしゃっていましたが、アイデアが浮かぶのも緊張の後のリラックスがもたらすのかも知れません。

雑談からアイデアが浮かんだときには、次の機会に持ち越すよりも、そのときに話を詰めた方が確実にいい結果をのこしています。

それで時間が伸びてしまうようなことがあればどうぞお許し下さい。

 

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