出前・宅配・デリバリーを始める手順 (9つの成功法則)

出前・宅配・デリバリーにかかわったのが平成2年(1990年)、コンサルティングを始めて16年がたちます。

コンサル以外でも、いろんな店の出前・宅配・デリバリーの状況を見てきました。

コロナ前から出前・宅配・デリバリーを始めた店もあります。
コロナ後に始めた店もあります。

どちらにしても、順調に業績を伸ばしている店もあれば、売上が非常に厳しい店もあります。

売上が厳しい店には、売れない理由が様々あります。

そして、順調に業績を伸ばしている店にも共通点があります。

その共通点こそが、出前・宅配・デリバリーを始める手順であり、売上・利益を伸ばす成功法則なのです。

出前・宅配・デリバリーで売上・利益を伸ばす成功法則は9つあります。

 

第1ステップ 出前・宅配・デリバリー方法の選択

まずは、自店でデリバリーをするのか、ウーバーイーツや出前館などの宅配代行サービスを利用するかを決めます。

自店デリバリーと宅配代行サービスを併用することもできます。

デリバリー方法の選択はそれぞれのメリット・デメリットを考えた上で判断をします。

 

第2ステップ 現状分析と自店の強み・魅力の発見

お店の強みや商品の魅力を再認識していきます。
これが出前・宅配・デリバリー用の商品を考える上でのベースになります。

ただし、現在お店で扱っていない商品をゴーストレストランとして運営するのであれば、お客様にとっての商品の魅力は何なのかを考えておくことは、販売促進をするときには大切になってきます。

 

第3ステップ 商圏と競合店を調査

売上は商圏内の世帯数や所得水準に大きく影響を受けます。
そのため売上予測をするためにも商圏内のデータを調べておきます。

そして、ぜひやっておいていただきたいことは、競合店の調査です。
競合店の品揃え、価格や強みなどを調査すれば、自店の戦い方もわかります。

 

第4ステップ 事業のコンセプト決定

どれくらいの売上をあげていきたいのか?
どんなターゲットに、どんな機会に売っていくのか?

今後強化していく点などを含めて、出前・宅配・デリバリーのコンセプトを決めていきます。

 

第5ステップ 商品・品揃え戦略

売上を作っていく上で、商品と品揃えは最も重要です。

看板商品の良さを引き立てるために、サブの商品を品揃えに加えることも考えます。
一定の品揃え数がないと売上は伸びていきません。

商品の盛り付けや使用する包材でも商品の価値は変わってきます。

出前・宅配・デリバリーはデリバリーコストも掛かります。

宅配代行サービスを利用する際は、商品価格のほかにもお客様には配達料や手数料がかかる場合があります。

価格設定は慎重にならざるを得ません。

 

第6ステップ 集客と販売促進

どんなにいい商品であってもお客様が知らなければ、売上は立ちません。

自店デリバリーの場合は、ネットやチラシなどで販売促進をしています。

宅配代行サービスを利用する場合にも販売祖促進は欠かせません。

無料のSNSなどを使ったり、有料の媒体を使ったりしてお客様に認知を促します。
また、宅配代行サービスの行っているキャンペーンに参加することも1つの方法です。

 

第7ステップ オペレーションと人員計画

お客様が食事をする時間は、イートインもデリバリーも同じです。

そのため、厨房内の料理ラインの設計と人員配置計画を作る必要があります。

自店デリバリーの場合は、売上に合わせた配達スタッフのスケジューリングも必要です。

早く、約束の時間通りに、温かい商品は温かいままに、冷たい商品は冷たいままに、お客様にお届けすることがお客様を増やしていきます。

 

第8ステップ リピータ化の仕組みづくり

限られた商圏内で商売をする出前・宅配・デリバリーは、お客様に何度も注文をしてもらえる仕組み作りが売上と利益を安定的に伸ばします。

なかでも初めて注文をしたお客様に2回目の注文をしてもらうことがリピータづくりには不可欠です。

自店デリバリーは、お客様の住所、名前がわかりますから、アプローチはできます。
宅配代行サービスを利用する場合も、リピータ化はやっておくべきです。

 

第9ステップ 結果分析と修正

出前・宅配・デリバリーをやってみると当初の目論見とは違った結果になることがあります。

そのときには、売上等を分析して、商品・品揃え、販売促進方法、商圏設定などを修正して、よりよい仕組みを作ってくようにします。

 

出前・宅配・デリバリーで売上・利益を伸ばしている店は、第1~第9ステップまでを確実に実行をしています。

出前・宅配・デリバリーを始めるお店は、手順にしたがって考えてみてはいかがでしょうか?

すでに始めていて売上・利益を伸ばしたいお店は、成功法則で現状を確認してみてはいかがでしょうか?

 

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