Vol.3 出前・宅配で売上を大きく伸ばした店の共通点

第3回テーマ

宅配店の経営に携わって3年、その後コンサルで12年ですから、出前・宅配ビジネスで仕事をして15年がたちます。その間にコンサル以外でも、いろんな店を見たり、話を聞いたりしてきました。

順調に業績を伸ばしている店もあれば、いつの間にか消えてしまった店もあります。いったいどこに違いがあるのでしょう。

共通点を探していたら、トルストイの名作「アンナ・カレーニナ」の冒頭にある
「幸福な家庭はどれも似たものだが、不幸な家庭は不幸の相もさまざまである」こんな名文を思い出しました。

消えていった店には、店によっていろんな理由がありますが、順調に業績を伸ばしている店にはいくつかの共通点があります。

「出前はいいよ、売上があがるから」とから学校時代の友人から勧められると、
「いいよ。うちは、出前って面倒だろう」と興味すら示さない店もあります。経営者の判断ですから、それはそれで全く問題はありませんが、売れていない店に限って、はじめから拒否反応をしめすことが多くなります。

ところが、「出前・宅配いいよ。もう売上は2倍になったんだ」と言われると、
「えー、そうなの!どうやってるの?」と興味をもつ経営者は成功する可能性が高いのです。
話を聞いたからといって、出前・宅配をするとは限りませんが、信頼できる友人からの成功体験に興味をもつ経営者は成功をしています。

今までに、出前・宅配を少しでもやっていたお店には、出前・宅配で業績を伸ばすことに関心を持ってもらえます。しかし、出前・宅配をしたことがない場合には、二の足を踏むことも多いのです。

初めての出前・宅配ビジネスに参入する場合は、当然ながら不安もあります。出前・宅配のとらえ方も違っています。
「電話で注文を受けて、わざわざ届けるのって面倒だよな。人手も足りないし・・・」。わからないから、こう考えるのも当たり前です。

お店ならお客さんが入っているのか、閑古鳥が鳴いているのか、見た目ですぐにわかります。ところが、出前・宅配が売れているかどうかは、わかりません。
実際は、出前・宅配で儲かっている店はたくさんあるのに、こっそりと儲けているので、外からはわかりずらいのです。

儲かるビジネスなのに、なぜやらないかと言えば、「食わず嫌い」が圧倒的に多いのです。

どこかで食べた「うに」が不味くて嫌いになったけれど、築地で「うに」食べたら、濃厚な甘さと豊潤な香りがして、大好物になってしまった。
出前・宅配を面倒だと思っていたけれども、やってみたらビックリするほど売上があがった。
根っこは同じです。

初めてのチャレンジは、はじめの一歩を踏み出すのが一番の障害です。そこを乗り越えてしまえば、思うよりもスムーズにことが運ぶことが多いのです。
やってみる前に、素直になって話しを聞いてみる。そんな好奇心やチャレンジ精神があれば、出前・宅配は成功をします。

そして、出前・宅配には、大きな可能性があります。

 

 

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