社長、声を掛けてあげてください。

「社長、お話しがあるんですが・・・」と店長から言われた社長は嫌な予感がしました。話を聞いてみると案の定「会社を辞めたい」との申し出だったのです。

理由を聞くと「前からファッション関係の仕事がしたいと思っていたから」でした。
彼は中途採用であり、前職もファッションとは関係ないし、そんな話を聞いたこともありません。

社長はこれは表向きの言い訳で本心ではないことを見抜き、様々な角度で質問をしていくと、本当の理由がわかってきました。

それは「最近、社長が自分のことを気に掛けてくれなくなった」ということだったのです。

30才半ばになってもそんなことを言うのかと社長は思ったのですが、店長は切実な問題だと感じていました。

入社した当時は、社長から何かと声を掛けてもらっていたのですが、徐々に社長からは声をかえてもらえず疎外感を覚えていったようです。

社長にしてみれば、仕事にも慣れ、スタッフのマネジメントもでき、店長として結果も出ていたので、任せても大丈夫だと考えていました。

その思いは店長には通じず、「ほったらかされているから、もう社長には期待されていないんだ」と勝手に解釈し、一人悶々としていたのです。

社長は何も言わなくても「期待していることは、わかってくれる」と信じていましたが、店長は全く逆の思いに悩んでいました。

これは完全なるコミュニケーション不全です。

このような問題を解決するには、社長が店長の気持ちを忖度することなく、言葉にして伝える、たったこれだけのことで解決できます。

だからこそ、社長は定期的に店長から話を聞き、店長に考えを伝えることにとても価値があるのです。

それは、店長会のときでもいいでしょうし、店の状況を確認するために店に足を運ぶのもいいでしょう。

店に行けば、スタッフとも話せます。
出前・宅配を専門にやっている店では、来店するお客様がいないため、店長とスタッフと固定されたメンバーだけになるので、社長が来てくれるだけでとても新鮮に感じます。

さらに、気軽に「ご苦労さん」と声を掛けるだけでも「社長と話ができた」と喜んでくれます。それだけ社長の存在は大きいのです。

新年度を迎えました。新入社員や新しいアルバイトは期待もありますが、不安も持ちつつ仕事に就きます。
社長から声を掛けられれば、ちょっとだけ緊張するかもしれませんが、うれしいものです。

私も新入社員だった頃、社長ではなく副社長からでしたが「牧、がんばってるか?」と声を掛けられてうれしかったことを今でも思い出します。

名前を呼ばれて話しかけられたものですから「私のことを覚えていてくれた」と感じてモチベーションも上がりました。

社長、新しく入って来た人には、ぜひ声を掛けてあげてください。
そして、店長の話を良く聞いてください。店長に期待することを伝えてください。
きっと、いい店にしてくれます。

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