「いやー、人が採用できません。何とかなりませんか?」と相談されることが、セミナーでも、個別相談でも、コンサルティングでも非常に多くなってきました。
外食に限らず、小売そして、出前・宅配でも慢性的な人手不足に陥っています。
時給を高くしておけば、店頭の「求人募集」でも採用できたのは過去の話になって来ました。
いまでは、東京都心部の時給は1200円、1300円が当たり前の時代に突入しています。それでもなかなか採用ができないのが現状です。
求人誌や求人ネットを見れば、大手から中小・個人店に至るまで、多くの店が求人広告を出しています。
それでも、「反応は全くなし」そんなことも珍しいことではなくなって来ています。中小・個人店では、問い合わせすらないこともあるのです。
求人誌やネットでは、大手も中小・個人店も同じように時給や勤務時間、勤務地や条件などが書かれています。
そうであれば、ネームバリューのある大手、イメージのいい大手に問い合わせをするでしょう。
全く知らない店よりも、有名な店の方が、応募する方も安心感があるからです。
それではということで、多くの枚数を配布する営業のチラシに求人広告を載せることもあります。
でも、それで採用できたという話は殆ど聞いたことがありません。
そもそも、営業用のチラシを見込み客が見たとしても、アルバイト募集の対象者がチラシを見ていないことの方が多いのです。
求人誌、求人ネットでも、営業用のチラシでも採用できないとなれば、SNSやブログを活用することも考えなければなりません。
SNSやブログを使えば、求人誌などのように文字数やスペースに制限がありませんから、店の想いや、店で働くスタッフの人となりを表現できます。
店の様子もわかりやすくなるので、1つの有効な手段であることは間違いないでしょう。
そして、ブログやSNSを使うときに大切はことは、発信し続けることです。
店のブログやSNSの更新日時が古いと、それだけで店のイメージは悪くなってしまいます。また、更新をし続けていれば、検索したときに上位に表示される可能性も高くなるのです。
そんなこと言ったって「普段の業務が忙しくて書き続けることできないし」「ネットやパソコンは苦手だ」と言われることも多いのです。
しかし、苦手なブログやSNSを活用しなくても、アルバイトが採用できている店はあります。
その秘訣は、アルバイトに質問をして、それに基づいた採用対策をしているからです。
アルバイトに質問する項目は
1.何を見て、応募したのか?
2.なぜ、この店に応募したのか?
3.応募するときに不安に感じたことは?
4.入って感じたことは?
5.入ってよかったなと思ったことは?
などなど、この答えの中にアルバイト採用の秘訣が隠れています。
この答えを分析して具体化していくと、求人媒体がわかり、求人の際に伝えるべきこともわかります。
しかし、これをやれば絶対採用できるとは限りませんし、そんないい加減なことを言うつもりもありません。
いま、アルバイトを採用するのは、そんなに簡単なことではありませんから。
それでも言えることは、この方法を採用した店では、費用を抑えて、アルバイトが採用できているのです。
営業も採用も、根っこは同じです。
どちらも、対象となる人の話によく耳を傾けることがスタートです。