歴史が語る、寿司店は出前で伸びる!

第62回寿司屋

個別相談をしていて、思いを強くしたことがあります。
それは、タチの寿司店は、出前で売上をもっと伸ばせるということです。
その根拠は時代の流れからも学び取れます。

明治時代の寿司屋の売上は、出前8割・店2割と圧倒的に出前の売上比率が大きく、昭和に入ってからは出前5割・店5割の売上でした。

この出前5割の売上に目をつけたのが、宅配専門店です。
当時の寿司店の商圏はさほど広くはなく、三店分の出前売上の半分でも奪うことができれば、充分商売になると考えたのです。

1980年代後半から、文字だけのお品書きから写真使ったカラーメニューに変えて、配達時間も短くしたことで、宅配寿司専門店は一気に広まっていきました。
その影響で、タチ寿司店の出前の売上は大きく下がってしまいました。

そして、宅配寿司はブームを迎え、店を出せば売れる時代を迎え、同時にライバルも増えていきました。

宅配寿司専門店はFCが殆どで、加盟店を増やせば本部は儲かるため、寿司を作る技術力に多少難があっても勢いに乗って出店を加速させました。

しかし、レベルの低い店が多くなってくると「宅配寿司は美味しくない」とレッテルを貼られるようになり、いつしかブームも去っていきました。
そして、2002年頃から多くの宅配寿司FC本部が消滅をしていったのです。

ところが、そんな危機を乗り越えて20年以上も続いている宅配寿司専門店もあります。その理由はズバリ「美味しい」からです。

この店のアンケートを見せてもらうと「宅配専門店は美味しくないと思っていたけど、やっと美味しい店が見つかった」こんな意見が非常に多いのです。
また、同じ地域にあるラーメン店のオーナーに「市内で一番美味しい寿司屋さん」と言わしめたほどです。

タチの店で出前を本格的に導入している店のアンケートでも「やっぱり普通のお寿司屋さんは美味しいですね」という感想ばかりです。

時代が変わればお客様の嗜好も変わっていきます。宅配寿司がブームになったこともありましたが、その時代を経験したからこそ、「やっぱり美味しい寿司が食べたい」とタチ寿司店の美味しい出前を望むお客様が増えているのです。

それは、出前を強化または本格導入した寿司店が売上を伸ばした多くの事実が物語っています。

そして、出前の売上が伸びていくと、相乗効果で店の売上も2割くらいは伸びていきます。

さらに、売上を伸ばした多くの店では、昭和の時代と同じように売上の比率が、出前5割・店5割に近づいていきますから、店全体としても売上は大きく伸びていくことになります。

時代は、タチ寿司店の出前に戻ってきています。
折角、美味しい寿司がお届けできるのにそれをしないのは、お客様にとっても悲しいことですし、寿司店にとっても大きな損失なのです。

タチの寿司店の社長様、オーナー様、出前を本格導入して、一緒に売上と利益を伸ばしませんか?

 

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