あなたの会社・お店では売上は伸びていますか?利益はでていますか?
外食の月次データをみても、既存店ベースでは売上は100%前後で推移をしています。全店ベースでは、100%を超えていますから、プラス分は新規出店をした売上増加分です。
前年対比が100%前後で推移するようになれば、そこから売上を伸ばしていくことは簡単ではありません。
がんばって売上を伸ばしたとしても、販促費や人件費などが増えたために、利益が減ってしまったということも起きています。
では、現状のお店で売上を伸ばしながら、利益も増やす方法はないのでしょうか?
それが出前・宅配の導入なのです。
少し前に比べて、出前・宅配の導入はしやすくなってきています。
マクドナルド、スシロー、吉野屋などの大手も、デリバリー機能を代行してくれる「宅配代行業者」を利用して売上を伸ばしています。
ウーバーイーツ、楽びん、ファインダイン、出前館のシェアリングデリバリーなどが宅配代行業者としては有名どころです。
宅配代行業者を使うメリットとしては
1.初期投資がなくても、出前・宅配が始められます。
代行業者を使えば、店でバイクを持つ必要はありませんし、販促も業者が担当をしてくれるので、店は商品を作るだけで出前・宅配が始められます。
2.新たなデリバリースタッフの採用が不要
出前・宅配を始めるのに当たって、新たな人員の募集をしなくてもよいのは大きなメリットです。
3.宅配で売った分だけは確実に売上・利益が伸びる。
原則的に固定費が掛からないので、売れば売った分だけ、売上と利益がプラスされます。
もちろん、メリットだけではなくデメリットもあります。
デメリットとしては
1.お客様のデータがわからない。
お店は作るだけです。大切な売上に直結するお客様のデータは宅配代行業者が管理していることが多いので、顧客データが手に入らず、顧客フォローができません。
2.ライバルが多い
宅配代行業者のHPには数多くのお店が掲載されています。その中から自店を選んでもらうには簡単ではありません。
3.配達コストが高い
各社によって違いはありますが、売上に対して30%以上は費用として支払う必要があります。
5000円の商品を宅配代行業者に依頼をすると、1500円が配達コストです。
5000円で粗利益率が65%とすると、3250円が粗利でありそこから1500円を引くと1750円が利益になりますから売上は立っても、利益はかなり少なくなります。
自社・自店で出前・宅配を行った場合には、販促費と配達コストの合計(PD値)は20%以下になりますから、経験則的には出前・宅配で月商100万円を越えるようであれば、自店・自社で行った方が利益は多く手元に残ります。
また、宅配代行業者は都心部がほとんどですから、代行業者がいない地域では、自社・自店で出前・宅配をする必要があり、そんな地域こそライバルが少ないのでチャンスです。
出前・宅配は小商圏から始められますから、現在の人員から始めても充分にできますし、人員を増やさずに出前・宅配で月商100万円を越えているクライアントもたくさんいらっしゃいます。
そして、配達代行業者に依頼するにしても、自店・自社で出前・宅配を始めるまたは強化する前にしておくことは同じです。
それは、
自社・自店と商品の魅力・強みを認識し
それを、見た目も味も美味しい出前・宅配用の商品として開発することです。