平成最後の年末年始を迎えます。
商売をしている店のほとんどが最も書き入れ時となる時期です。
冬のボーナスが出て、クリスマス、仕事納め、大晦日、お正月と大きな行事が続きますから、お客様の財布の紐も緩みます。
商売としては、年末年始の消費意欲の高いときに、どれだけ多くのお客様を獲得できるのかが、業績を大きく左右します。
年間最大の商戦期に確実に売上をキープするための第一条件は、過去にお店を利用したことのある既存のお客様からの注文を確保していくことです。
事実、好調な店舗の売上を分析すると、既存客からの注文が大きなウエイトを占めています。
また、新規のお客様に対する売上獲得コストよりも既存客からの売上獲得コストは、1/5~1/20で得ることが出来るのです。
ただ、既存客がいつまでも顧客であり続ける訳ではありません。
引っ越しや生活スタイルの変化などの事情で、いづれはお店から去っていきますから、既存客が多いからといっても安心できません。
既存客率が95%を超えるようになると、売上はじり貧になっていくことが多くなるのです。
売上を伸ばして行くためには、既存客の売上を確実にとり、新規のお客様を増やしていくことが必要になります。
だからといって、のべつ幕無しに新規開拓のための費用を計上していては、利益が残りません。
新規客を効率的に増やしていくのには最適な時期があります。
それが、消費意欲が高まる商戦期であり、なかでも最も効率よく新規のお客様が集められるのが、年末年始のこの時期です。
新規客を獲得するためには、様々な販促方法があります。
SNSやHPなどもその1つですし、必要な媒体であることは確かです。
しかし、即効性は望めません。また、検索しない限り、お店の情報はお客様に届きません。
そこで利用価値があるのが、TVCMやチラシなどの媒体です。
TVCMをやるにはコストが掛かりますし、エリアが広くなりますから、大手チェーン向けの媒体となります。数店舗の展開や個店では費用が掛かりすぎるために、現実的ではありません。
エリアを限定している商売であれば、チラシを使うのが最も効果的です。
お客様が検索などをして積極的に情報を集めることをせずとも、店の情報がお客様に届けられるチラシは年末年始には特に効果があります。
ウーバーイーツや出前館でさえも、そのエリアで宅配代行を始めたときには、新聞折込チラシを利用しています。それだけファーストコンタクトをするときには、チラシは効果があるということです。
チラシの配布には、大きく分けてポスティングと新聞折込の2つの方法があります。
クリアスマス前などの特定日を狙って一斉に配布をするのなら、新聞折込の利用が効果的です。
最近は、ポスティング禁止のマンションも増えていますから、新聞ならそんなマンションにも確実にチラシを届けられます。
もちろん、質の悪いチラシでは売上には結びつきません。
お客様が手にとって魅力を感じることが、注文につながります。
チラシの作り方については「売れるチラシの作り方」をご覧下さい。
効率的な販促で、年末年始の売上を最大限にしてください。