-ウーバーイーツなど宅配代行を上手く利用するためにも-
「デリバリーなんか、もう2度と注文しない」と妻が怒っていると友人が話してくれました。
詳しく話を聞いてみると、友人宅の近所に宅配代行を使ってデリバリーをする店ができたから、一度注文してみようと思ったそうです。
週末に、そのお店に注文をしたところ、届いた商品は中身がグチャグチャ。
食べる気を失せさせるような酷い状態だったそうです。
そんな状態なら、その店には2度と注文をしないでしょう。
世間では、ウーバーイーツなどの宅配代行業の配達員の運転が酷いから、ウーバーイーツや配達員が悪いんだと思われることもあります。
しかし、原因は配達だけではありません。
コロナ禍の影響もあって、ウーバーイーツや出前館、WOLT、menuやパンダなど宅配代行業者は増えてきました。
宅配代行業者の代理店からの店舗への営業も活発化しています。
店としても登録するのは比較的簡単で、初期費用も殆ど掛かりません。
来店客が減少するなか、少しでも売上の足しにできるのならばとデリバリーを始めます。
簡単にはじめられるから、店で出している商品をそのままデリバリー商品にしてしまうのです
しかし、店で提供する商品とデリバリーで提供する商品は違います。
店ではお皿に盛り付けます。メインの食材と副惣菜やサラダなどは複数の容器に分けて盛り付けられます。
しかし、デリバリーではコストと作業性を考えて、1つの容器に盛り付ける必要があります。
さらに、店では出来たての商品をお客様に召し上がっていただくことを前提として提供します。
デリバリーは、作ってからお客様の元に届けるまでに時間が掛かります。
その経過時間の間に商品は劣化していきますから、劣化を少しでも防止するための工夫を調理ですることも必要です。
そして、商品がお客様に届いたときに、悲惨な状態にならないためには店側が非常に注意しなければならないことがあります。
それは、商品が配達途中に崩れないような容器に詰めることです。
配達すると自転車にしてもバイクにしても、どんなに注意して安全に運転しても、振動が商品に伝わってしまいます。
振動が大きければ大きいほど、商品は崩れやすくなります。
商品の崩れを抑えるためには、容器選びがとても大切です。
いまは容器も沢山の種類があるので、いくつかの容器を試してみる必要があります。
最も大切なことは、容器に入れた商品を実際に自転車などで運んでみることです。
自転車等で走って実験をしてみれば、商品がどのような状態になっているかがわかります。
その状態を見て、容器や盛り付けを見直すことです。
実験をしていないと、状況がわからないので、すべて宅配代行の配達員の責任にしてしまうのです。
最後にもう一つ、配達員も人間です。
商品が出来上がる時間を守って、10分以上待たせないことも必要です。
「いつもありがとう。大切に運んでね」と一声掛けるだけでも、商品を大切に運んでくれます。
配達員から店の評価をしていることも忘れないようにしてください。