お店に伺ったときに、「美味しそうな商品だな、いいメニューだな」と思うことはあります。やはり食べても美味しく、売上も好調です。
でも、もったいない、もっと売れるようにできるのなあ、と感じることも多いんです。
いつも自店の商品やメニューを見ているから、気付けないのは当然のことです。
コンサルや個別相談など200以上の店舗を見てきたからこそわかることがあります。
様々なタイプのお店があるものの、売上を伸ばすには大きく4つの方法が考えられます。
方法1.商品のこだわりを伝える
良い食材を使っているのに、そのことをお客様に伝えていないお店があります。
牛肉では、国産黒毛和牛A5ランクと輸入牛では、お客様の感じる美味しさや価値は違います。
同じまぐろといっても、天然本鮪とメバチやキハダでは、全く違います。
調理方法も同様です。
7~8時間かけてじっくり炒めたタマネギは、甘く旨みが増してきます。
唐揚げは、6種の材料に一晩つけて味をしみこませています。
など、手間暇かけていることをお客様に伝えるだけでも、美味しく感じます。
お店や商品のこだわりをお客様に伝えることで、売上は伸びて行くのです。
方法2.価格を適正にする(値上げする)
いい素材を使っているのに、手間暇かけて調理をしているのに、それに見合った価格設定がされていないお店もあります。
商品価値に比べて、商品価格を低く設定しているのです。
原価が安いから、商品価格を安く設定する必要はありません。
商品の見た目が良く、味が美味しければ、それに見合った価格を設定すべきです。
安いから売れているわけではなく、お客様が商品の価値を認めているから、売れています。
価格設定をする際には、競合店などを調べて自店の商品と比較するのも1つの方法です。
お客様にどうして注文をするのかも、いいと思います。
ぜひ自信を持って価格設定をしてください。
方法3.販促の主役にする
売れているのに、リーフレットやチラシでの扱いが脇役になっている、お店があります。
売れているから小さな扱いや小さなスペースでもいい訳ではありません。
売れている商品こそ、大きく扱い、最も目立つ場所に置くべきです。
それだけで売上は伸びていきます。
さらに、方法1.商品のこだわりを書き加えれば、売上はさらに伸びます。
写真を、美味しそうに撮影しておくことも必須です。
方法4.品揃えで際立たせる
お客様が商品を選択されるときには、殆どの場合比較をします。
売れる商品、売りたい商品をさらに売れるようにするためには、比較される商品の設定が必要です。
あまりに売れる商品と比較される商品の差がありすぎると比較対象にはなりません。
価格差と商品内容の差によって、お客様がどちらもいいけど、「やっぱり売れる商品がいいな」と思ってくれるように品揃えをする必要があります。
すると品揃えの幅が広がり、比較された商品も売れるようになり、店全体の売上が伸びて行きます。
「そんなことわかっている」「方法は納得できる」といっても、自分の店のことには気付かないことが多いのです。
そんな時には、専門家に見てもらうことが、最も確実な方法です。