都心部にいると、ウーバーイーツのバックを背負った自転車やバイクをよく見かけます。
運転しているのも日本人だけでなく、東洋系、白人、黒人など様々な人種がいます。
金銭の授受が不要で商品を届けるだけでいいので、片言の日本語でも大丈夫です。
ウーバーイーツを見る機会が増えたのは、それだけ多くの人がデリバリーを使っている証拠でしょう。
ウーバーイーツに注文すれば、店で食べるより商品は高く値付けされています。
その上、宅配料が距離によって260~570円が必要です。
宅配料だけを考えても、ウーバーイーツを利用すると相当割高になってしまっています。
それでも、
「一旦家に帰ってしまうと近くのコンビニに行くのも面倒」
「いつもコンビニ弁当は飽きてしまうから、美味しいものが食べたい
このようなニーズを満たしてくれるのがデリバリー・宅配です。
デリバリー・宅配で注文すれば、価格が高くなるのがわかっていながら利用するのは、便利だからです。
これは、経営側にとってもメリットがあります。
お客様が宅配を利用すれば、宅配料が必要になることがわかってくれるようになったからです。
飲食店を経営する環境は厳しくなっています。
原材料の仕入値が上がり、人件費は高騰し続けています。
高くなった経費分を吸収するには、値上げをすることが最も手っ取り早い方法です。
ただ、値上げをしたら売上が下がってしまうのではないか、そんな恐怖心は常に経営者の頭をよぎります。
しかし、商品の価格を上げないでも実質的に価格を上げられる方法があります。
それが、イーバーイーツや出前館でもやっているように「宅配料」をお客様から頂くことです。
平均単価が3000円の店が、宅配料として300円プラスすれば、10%値上げしたことと同じになります。
商品価格を10%上げるのは難しいかもしれません
しかし、宅配料なら単純な商品の値上げよりもお客様が納得しやすくなります。
これは、ウーバーイーツや出前館で宅配料を取るようになったおかげです。
ただ、同業の競合他社が宅配料を取っていない状況で、宅配料を新たに導入することについては検討をする必要があります。
それでも、イートインをメインにしている店舗で宅配を行っている場合には、比較的宅配料を頂くことは難しいことではありません。
商品の値上げをする前に、宅配料を導入するのは実質的な値上げとしては有効な手段の1つです。