鮮魚店の売上を伸ばす秘策とは?

第76回魚屋

鮮魚店を取り巻く環境は厳しいものがあります。
1世帯当たりの魚介類への支出額は、平成4年では約14万円だったものが、平成22年には約8万円と43%も減少しています。

さらに、お客様が購入する場所も鮮魚店からスーパーや百貨店へと流れたために、平成3年に41,204店あった鮮魚店が平成19年には15,971店に減少しています。

こんな市場環境でも、売上と利益を大幅にアップさせた鮮魚店があります。

その訳は、出前・宅配を導入したからです。

とはいっても魚介類を出前・宅配したわけではありません。出前・宅配したのは「寿司」だったのです。

今まで、私どもで寿司の出前・宅配を導入コンサルをした鮮魚店が何店舗かありますが、全ての店で売上と利益を大きく伸ばしています。

その秘訣は、鮮魚店の持つ「強み」を活かせたからです。

鮮魚店は、魚の目利きに関しては、超一流です。その上、仕入れのルートも持っていますから、お客様にとっては、ネタが新鮮で美味しいというイメージがあります。

事実、店に届いたお客様の声を拝見すると「宅配寿司は美味しくなかったけど、やっと美味しいお寿司を届けてくれる店が見つかった」と、とても好評なのです。

しかし、「え?寿司なんか握ったことはないよ?」と疑問に思われることが多いのも確かです。

そんなときには、「今は寿司を握る寿司ロボットの性能が発達して、職人が握るのと変わらなくなって来ました」とお答えしています。

少し前に比べると技術が格段に進歩していて、巻寿司を作る巻ロボットもあれば、巻き寿司を切るロボットもあります。シャリを炊いたり、酢合わせをするのも機械でできます。

魚の切り付けや仕込みは手慣れたものでしょうから、これらの機械を使えば、美味しい寿司を簡単につくることができます。

寿司関連の機械をフルセットで導入しても数百万円、寿司ロボットだけの導入ならば百数十万円の投資でできます。6年リースにすれば月々数万円で収まります。

それで月商が数百万円プラスされたら、非常に投資効率がいいことになりますから、利益も出てきます。

FCチェーンに加盟すれば、加盟金だけで1000万円と月々のロイヤリティーが掛かります。
さらによくないことに、本部からネタの仕入先を指定されてしまうことです。
これでは、鮮魚店の「ネタが新鮮で美味しいというイメージ」という強みが使えなくなってしまいます。

儲けを出したいとお考えなら自前で「出前・宅配」をはじめることです。

そして、出前・宅配が軌道に乗れば、鮮魚店ならではの次の戦略も見えてきます。

魚を売るだけではなく、鮮魚店の強みを活かした「魚屋が目利きした新鮮な寿司の出前・宅配」をはじめて売上と利益を大きく伸ばしてみませんか?

 

 

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