メニューをリニューアルする期待と不安

出前・宅配で売上を伸ばしていくためには、メニューがとても大切になってきます。
その基本となるのは商品と品揃え、価格です。

宅配用の商品開発や商品構成を決めてメニューづくりをするのは、出前・宅配・デリバリーを新たに始めるときはもちろんのこと、すでに宅配をしていて、さらに売上・利益を伸ばしたいとお考えの店のリニュアルをすることも数多くあります。

メニューを新しくする目的は、売上・利益を伸ばすことです。

だからこそ、店の強みを活かしながら、商品の魅力が最大限にお客様に伝わるように、社長や社員の方と協力しながら、売れるメニューをつくっていきます。

ところが、メニューを一新した店からは「前のメニューの方が良かったと、お客様に言われました」と相談されたことがありました。

お客様から指摘されると不安になられる社長・店長が少なからずいます。
それは、「メニューを新しくして、もしも売上が下がってしまったら」、そんな不安がどこかにあるからです。

そんなときには必ず「何人くらいのお客様がそう言っているんですか?」とお尋ねることにしています。

すると「だいたい2~3人くらいですかね」と答えていただけます。

社長をはじめ社員の皆さんも、新しいメニューの結果を気にしているから、ネガティブな意見には敏感に反応をしてしまいます。

新しいことを始めれば、不安になるのは当然ですから、その気持ちはよくわかります。

「それで売上はどうなっていますか?」と聞いてみると
「売上前年比で136%はいってますね。」とおっしゃいます。

「売上が上がっているなら、問題ないんじゃないですか?」と言うと
「そうですね。売上は順調ですから・・・」と不思議そうな反応をされます。

人間は、基本的に保守的ですから、あまり変化を望みません。
慣れ親しんだメニューの方がいいと感じるお客様は必ずいます。

お客様が軽い気持ちで「前の方がよかった」と言ったことを、社長や社員には重く受け止めてしまうこともあるのです。

メニューを新しくすると、離れていくお客様は必ず出ます。
反対に、新しいお客様からの注文も増えます。

去っていくお客様もいれば、新しいお客様も増えていくのは、メニューを新しくしたときには必ず起こることです。

「前のメニューの方が良かった」と言ったお客様の数よりも
メニューを新しくしてからは、目立って新しいお客様が増え、さらに高単価の商品が売れるようになった、そんなケースばかりです。

出前・宅配・デリバリーの場合は、メニューを変えれば客層も劇的に変わります。

限られた商圏で商売をする訳ですから、新しい客層を取り込んでいかなければ、売上は上がっていきません。

売れないメニューでは、どんなに販促をしても売れません。
売れるメニューで勝負を掛けていくことが、出前・宅配・デリバリーで売上・利益を伸ばすための重要なポイントの1つです。

 

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