売れる商品を作る最も確実な方法とは?

i-podが発売されたときには驚きました。
まさかこんな商品が世に出るなんてことは考えてもみませんでしたから。

小さくて軽くて、操作がとても簡単で、今までの音楽プレーヤーの概念をひっくり返しました。この便利さゆえに、ジョギングをするときにはいつもi-podを聴きながら走っていたほどです。

でもこの商品、お客様の声を聞いてできたものでしょうか?
答えはNOです。

i-pod,i-pad,i-phoneなどはお客様の声ではなく、一部の天才によって商品化されたものです。
お客様に聞いても世の中に存在しないものを欲しいとは絶対に言いませんから。

生活用品製造卸のアイリスオオヤマでは、お客様の声を聞かず、社員が生活するなかで不満や不便をみつけて新商品開発をしています。

お客様は生活の中でいろんな不満を持つことはあっても、それを具体的にこうして欲しいとはなかなか言えないのです。

だからお客様の声は聞かずに、社員が自らの経験を生かして商品開発をするのだと思います。

世の中に商品がなければ当たり前ですが、世の中に既にあるものでもお客様の声を参考にした商品開発は上手くいきません。

お客様に「どんな車に乗りたいですか?」と聞けば、ベンツやBMW、ジャガー、マセラッティー、レクサスなどの憧れの車を挙げることが多いでしょう。

実際に買う車が軽自動車だとしても、乗りたい車と買う車は違います。それに多少見栄を張りたいといった心理も働きますから。

では新しい商品、売れる商品はどのように作って行ったらよいのでしょうか?

i-pod,i-pad,i-phoneなどの全く新しい工業製品を考えるのではなく、売れるメニューを作って行く場合には、すでにある素材、調理法、見せ方など新たな組合せであることがほとんどです。

そのため売れる商品を作るために、最も参考になるのは、「売上データ」です。

売れる商品とは、お客様がお金を支払ってくれる商品です。
そして、売れている商品には必ず売れる要素があります。

それは素材かもしれませんし、調理方法かもしれません。ひょっとするとボリュームだったり、価格だったり、様々な要素があるはずです。
売れる商品を作るためには、なぜその商品が売れているのかを考えていきます。

要素がいくつもあればそれを組合わせて作っていくことも可能です。

また、超繁盛店のメニューや今世間で流行っているメニューの売れている要素を付け加えて作っていくことも考えられます。もちろんパクリではなく、自店のオリジナルにしていかなければなりませんが。

そして、新商品ができあがったら、試験販売をしてみます。
ここでお客様にどんなに高評価を頂いても、販売数が伸びなければ売れる商品にはなりえません。

でも試験販売をしたときに、辛口のお客様の声があれば、それは新商品開発に充分に活かせます。
それも1つの参考にしながら、改良をして売れる商品に仕上げていく方法もあれば、一から商品を考えていく場合もあります。

売れる商品を作る最も確実な方法は、売れている商品の要因を見つけ出すことです。

そして、トライアンドエラーを繰り返しながら、売れる商品を開発していきます。

 

 

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