後発組がデリバリー市場で勝ち抜く戦略

「デリバリーを始めましたが、思ったように売れません」
このようなご相談が最近、多くなりました。

デリバリー市場は、この1年で1.5倍になりました

しかし、出前・宅配・デリバリーをしている店舗が市場の成長以上に急増していることが、思ったように売れないことの大きな原因の一つです。

コロナ前の時点では、ウーバーイーツ、出前館ともに加盟店はそれぞれ2万店前後でした。

ところが、1年後の2021年4月には、ウーバーイーツが10万店、出前館が7万店と激増しているのです。

扱う商品群が同じで直接の競合となる場合はもちろんのこと、扱う商品群が違っていても、デリバリーをする店舗が増えればお客様の選択肢が広がります。

選択肢がたくさんあっても、人間の食べる量が増えるわけではありません。
限られた胃袋を狙って多くの店がひしめき合えば、競争は激しくなっていきます。

競争が激しいから全部の店が苦戦をしているかといえば、決してそうではありません。

売れている店は、しっかりと売上を伸ばしています。
売れていない店は、売れていません。二極分化が起きています。

売れている店は、有名なチェーンや地元で知名度のある店、そして長く出前・宅配・デリバリーをしていて、デリバリーをする商圏内での知名度と安心感があります。

有名チェーンの代表でもあるマクドナルドの店舗前には、ウーバーイーツの配達員が集まっているのも、注文が多く、売上が多いからです。

顧問先の店舗でも、コロナ前からデリバリーをしている店は、競合店が増えても売上を順調に伸ばし続けています。

 

その一方で苦戦を強いられているのが、コロナ後から出前・宅配・デリバリーを始めた多くの店舗です。

失敗したくないとお客様は考えるので、知名度や安心感のある店に注文をする傾向があります。

そのため、ウーバーイーツや出前館に登録をしただけでは、売上はなかなか伸びていかないのです。

じゃあ、後発組がすべて苦戦をしているかといえば、決してそんなことはありません。

後発組でも売れている店はあります。

売れているお店がやっていることは、認知度・安心感を高めるための販売促進です。

ウーバーイーツや出前館が行っているキャンペーンに参加する店もあります。

SNSを利用して、商品のこだわりや美味しさを伝えている店もあります。

チラシなどをポスティングしている店もあります。

後発組だからこそ、認知度を上げる販売促進を行っていくことがとても大切なのです。

マクドナルドは、サイトはもちろんのこと、デリバリーのチラシも毎月のようにポスティングをしています。

先発組にしても、後発組にしても、売れている店は、やるべきことをやっています。

もちろん、その前提には商品や品揃えに魅力があるのは当然のことです。

出前・宅配・デリバリーで売上を伸ばすために、商品や品揃え、販売促進を見直してみませんか?

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