結果が出る店、出ない店

「そうですね、なるほど!自分では考えつかなかったです」と
経営者の方に、個別相談やコンサルティングの席で言っていただくことがあります。

コンサルだけでも160店舗以上やらせてもらっています。
そのため、店舗やメニュー、価格、商圏、競合店等をお知らせいただくだけでも、気づけることはたくさんあります。

個別相談やコンサルでは、お店の課題や現状を伺った後、アドバイスや提案をします。

問題はここからです。
結果を出す店と出さない店には、大きく分けて3つの差があります。

その1 「いいね」で終わる店、すぐにやる店

「気づかなかったです、やってみます」と言ってくださるのは、どの店も同じです。

結果が出ない店は、個別相談のときにはやってみようと思っても、翌日になるとやる気が下がっていきます。

「確かに言われた通りかもしれないけど、人員は不足しているし、費用も少し掛かるからなあ・・・」と出来ない理由を探し始めます。

「他にもやるべきことがあるから、手が回らない」と自分自身に言い訳をしてしまうことも少なくありません。

結果を出す店は、「いいこと聞いた。すぐにやってみよう」と動き始めます。

社長の仕事の優先順位を見直して、担当者を決めて、実行に移します。
実行すれば、何らかの結果は出ます。
結果を分析すれば、また次につながって行くのです。

コンサルした会社では、全ての提案を受け入れたわけではありません。
自社・自店に合う提案やアドバイスを取捨選択して、実行に移して結果を出していました。

その2 「しかたない」で片付ける店、原因分析をする店

売上・利益が落ち込むことは、多かれ少なかれ殆どの店が経験しています。

そんなとき、結果が出ない店は、原価が上がった、不景気だから、他の店も苦戦しているから、と「しかたない」で片付けてしまいます。

売れない理由をいくら考えても、売れるようにはなりません。
もし景気が良くなっても、「しかたない」で終わらせている店は売れることはないでしょう。

結果を出す店は、売れたときも、売れなかったときも、儲かったときも、儲からなかったときにも結果を分析しています。

商品、価格、品揃え、販売促進、商圏設定、オペレーション、配達時間、接客など、売上や利益に影響を与える要素はあります。

その中で、数値が通常と違う部分、目論見と違った部分を重点的に分析をすれば、対策は見えてきます。

結果を出した店は、しっかりと結果を分析しています。

出前・宅配実践マニュアルでも、結果分析と今後の対策にはページを割り当てています。

その3 オール自前、部分的に外注する

販促ツールや商品構成など、全て自社・自店で行っている場合があります。
全部自分でやればコストは抑えられます。

しかし、時間が掛かることと、完成度が低いこと、などデメリットがあります。
特に、自前で作った販促ツールで「よく出来ているなあ」と思ったことは殆どありません。

餅は餅屋です。
自社・自店では、時間が掛かるし、お客様が注文したくなるような販促ツールを作成するのであれば、プロに外注した方が売上も利益もあがります。

結果が出ている店は、自店で出来ること、やらなければいけないことと、外注にした方が良いことの線引きが出来ています。

自前で行うのか、外注に任せるのか、その判断基準は、どちらが早く出来るか、どちらが売上・利益が伸びて行くか、です。

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