もう何回目でしょう?
緊急事態宣言、まん延防止等重点措置で、飲食店は時短営業が要請されています。
その上、都市部では酒類を出すなとまで言われては、たまったものではありません。
飲食店にとって地獄のような状況が続きます。そして、この状況がいつ終わるのかもわかりません。
そんな中でも、飲食店の売上を支えているのが、出前・宅配・デリバリーです。
出前で売上を支えている社長は口を揃えておっしゃいます。
「まさかコロナでこんな状況になるとは思いもよりませんでした。本当に、先生と一緒に出前を一生懸命にやっておいてよかったですよ」と。
そんな経営者の皆さんが、出前・宅配・デリバリーで売上と利益をさらに上げるためにやっていることがあります。
それが、1回あたりの注文単価を上げることです。
出前・宅配・デリバリーをするには、配達コストがかかります。
オーダー金額が1万円だろうと、1千円だろうと、配達コストは同じです。
デリバリースタッフの時給を1千円として、配達に往復30分かかるとすれば、1回あたりの配達コストは500円です。
もしも、1回あたりの注文単価が1千円であれば、配達コストが50%になってしまい、ほとんど利益が出ないことになります。
注文単価が、1万円であれば配達コストは5%に収まり、利益は出ます。
売上も大切ですが、出前・宅配・デリバリーでは配達コストを考えて商品構成や価格を考えておかなければなりません。
1回あたりの注文単価を上げるのは3つの方法があります。
1つめは、商品自体の価格を上げる。
そのためには、お客様に商品が値段以上の価値があることを伝えていくことが必要です。
また、高単価でも受け入れられるように、品揃えの松竹梅の商品構成を作ります。
2つめは、サイドメニューの充実。
商品自体の価格を上げられなくても、サイドメニューを一緒に注文をしてくれれば1回あたりの注文単価を上げることができます。
そのために扱う商品と親和性の高いサイドメニューを品ぞろえに加えます。
3つめは、商品の見た目をよくする。
商品は盛り付けや器やワンウエイ容器によっても商品の見え方が違ってきます。
見た目が安っぽければ、価格も安くなければ売れません。反対に高級に見えれば、商品の内容が同じでも価格は高く設定できます。
この3つを実行すれば、1回あたりの注文単価を上げていくことができます。
1回あたりの注文単価が4000円だった顧問先は、5500円までアップできています。
このようにほとんどの顧問先、ご支援先では、3つの方法を実行した結果、1回あたりの注文単価は上がりました。
あなたのお店でも、出前・宅配では、1回あたりの注文単価を上げてみませんか?