半年ぶりに伺った店でのことでした。
開口一番「たった半年で営業利益が300万円増えました」と社長からうれしい報告があったのです。
「それも先生にコンサル費をお支払いして、販促費も使ってですから、すごいことです」と笑顔でおっしゃっていただきました。
1店舗だけでこの数字ですから、半年間で見事にV字回復したことになります。
もちろん、その前の半年間は出前・宅配のしくみづくりをしていました。
そこで徹底的に自店の強みを洗い出して、出前・宅配用の商品開発と商品構成を考えたからこその成果であることは確かです。
するとイートインでも、「もっとこうしたい」「ここを変えたら良くなる」そんな気付きもたくさん出てきます。
でも、このときにはイートインには手をつけません。
あれもこれもと手を出しても、どちらも中途半端になってしまい、虻蜂取らずになってしまうからです。
まずは、出前・宅配の仕組みをキッチリと作り上げることを目指します。
そもそも、売上・利益は何もしないでおいて突然に伸びるものではありません。
売上・利益をジャンプアップさせるためには準備期間が必要です。
跳び箱でいえば、助走であり、踏み台(ロイター板)です。
しかし、助走が長ければいい、踏み台が大きければいい、というものでもありません。大きくジャンプするために適切な距離と大きさというものがあります。
出前・宅配で売るためのしくみづくりも全く同じです。
しくみを作りあげる適切な期間は存在します。その期間に充分に準備をして、力を蓄えてから、本格的に出前・宅配をスタートさせます。
充分に考え尽くした出前・宅配のシクミは確実に売上を伸ばしてくれます。
すると、イートインの売上も上がっていくのです。
そして、出前・宅配が軌道に乗ってきたところで、来店対策をはじめていきます。
出前・宅配で売上・利益ともに上がってきていますので、さらに売上を伸ばすための投資もしやすい状況です。
店内メニューの見直しやメニューブックの変更をするお店もあります。
店内を改装したり、送迎用のマイクロバスを手配したお店もありました。
さらに新しい商品群で出前・宅配を仕掛けていくお店もあります。
すると、その後の売上・利益は加速度的に伸びていきます。
売上・利益をV字回復させるためには、1つのことに集中してあらゆる資源を投入することが必要です。
その1つの選択肢が、出前・宅配のしくみづくりなのです。
あなたのお店でも、売上・利益を加速度的にアップさせて、V字回復をめざしませんか?