宅配市場の変化と今後

このブログ「出前・宅配で道を開く」を書き始めたのが、2015年1月です。
今年で4年目になります。

4年前と比べると、宅配市場には大きな変化がありました。

もっともインパクトがあったのが、ウーバーイーツや出前館のシェリング・デリバリーなどの宅配代行業者の登場です。

ウーバーイーツが2016年9月に日本での業務開始し、出前館も受注を受けるだけではなく、宅配代行業もスタートさせました。
一店舗当たりの出前館からの注文数もこの2年で増えています。

宅配代行業は当初は都心部からのスタートでしたが、現在は地方都市にも広がってきています。

宅配代行業者を利用すれば、初期投資は殆どいりませんから、宅配を始める店も増えてきています。

宅配をする店が増えれば、競争は激しくなりますが、宅配を利用するお客様も増えていき、宅配市場のπは大きくなっています。

なにより、宅配代行業者が出来たことで、お客様は宅配料を支払うことへの抵抗感がなくなってきているのが出前・宅配をしている店にとっては大きなメリットの1つです。

イートインとの併用で宅配をしていれば、宅配料を取りやすくなっています。

2019年10月からは、消費税が10%に上がりますが、出前・宅配は8%のままです。そのため、外食大手も宅配市場にどんどん参入してきます。

お客様を店で待っているだけの商売ではなく、販売チャネルを増やすために宅配を始めることが、これから売上を伸ばすためには必要になってくるでしょう。

宅配代行業を使うことも、宅配参入への入り口としては、とてもよい方法です。
外食大手も宅配代行業者を使って売上を伸ばしています。

もっともメリットばかりではありません。お客様の氏名・住所がわからない、商圏が決められてしまう、手数料が高いなど、店にとってのデメリットもあります。

そのデメリットを避けたいのであれば、自店でデリバリー機能を持って、出前宅配を行うことがおすすめです。

ある社長は「手数料が高すぎて、誰を儲けさせているのかわからないから、宅配代行は使わない」と自店でデリバリー機能を持って宅配を始めました。

都市部、地方を含め、宅配代行がある地域でも、ない地域でも、顧問先の店では出前宅配の売上は順調に伸びています。

それは、商品、エリア、配達時間、接客、販促など、売上のボトルネックとなっている点を店独自で修正をしていけるからです。

ある店では、商品はよいのに器や販促の仕方がよくなかったために売上が伸びませんでした。

そこで、器を変え、販促を変え、商圏の設定も変えたところ、売上は伸び始めたのです。
自店で出前・宅配を行っていれば、機動的に修正をしていくことが出来ます。

さらにメリットとしては、出前・宅配を伸ばすことで、来店のお客様を増やす施策ができます。

デメリットは、一定以上の売上が必要になることと、求人を店で行う必要があることです。

いずれにせよ、今後確実に訪れる高齢化、女性の社会進出、一人暮らしの増加などが、出前・宅配には追い風になります。

自分で料理を作ることが面倒だったり、店に食べに行くことすら億劫だったりしたときには、出前・宅配はお客様にも強い味方です。

2019年10月に向けて、出前・宅配をはじめましょう!
そして、売上を、利益を伸ばして行きましょう!

 

 

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