師走に入り、街はイルミネーションに彩られ、賑やかさであふれています
クリスマスケーキやチキンなどのクリスマス商品も今を盛りとお客様を誘惑しています。おせちやカニなど、お正月商品も負けじと奮闘中です。
毎年のこととはいえ、どの店もがんばって売り込みをしています。
ところが「年末年始は何もしなくても売れるんだから、お金をかけて販促なんかしなくてもいい」と言われる経営者の方もいらっしゃいます。
確かにこのような考え方もあります。年末年始だけの短期間を考えれば、売上が同じだとすると販売促進をしない方が利益は出ます。
でも、これだと売上のほとんどが既存のお客様に頼ることになってしまいます。
年末年始は、クリスマス、大掃除、御用納め、大晦日、お正月と行事が目白押しで、お客様が出前・宅配を利用することが多い時期です。
新規のお客様を集めるのには絶好の機会なので、販売促進をしないのは、とってもとってももったいないのです。
「販売促進をしても注文を受けきれないだけだから、意味ないでしょう!」と反論されることもあります。
売上をアップすることが販売促進の最大の目的ですから、そう考えればごもっともなことです。
しかし、本当に販売促進の役割はそれだけでしょうか?
もう1つ重要な意味があるはずです。
それはお店の知名度を上げることです。
お客様に、お店の名前を知ってもらうために行います。
平月で何も行事やイベントがないときに、販売促進をしても関心をもってもらえるお客様は多くはありません。たとえ折込広告をしても気付かずに、そのままゴミ箱へ直行ということもあり得ます。
ところが、年末年始はお客様の多くが、出前・宅配を頼んで見ようかな、と思っているときなので、販売促進に目を留めてもらえる確率はグーンと上がります。
そのときに、ネットを検索したり、SNSを見たり、チラシを手にとったりして、店の名前だけも気にしてもらい、商品に興味を持ってもらうことが大切なのです。
コンビニに行って、よく知っているメーカーの缶コーヒーと知らないメーカーの缶コーヒーならどちらを選びますか?
ほとんどの人はよく知っているメーカーの缶コーヒーを選ぶでしょう。
これと同じことが出前・宅配を利用する際にもおこります。
出前館で注文をすると、同じ商品を扱っている店がたくさん出てきます。
お届け時間などもありますが同じような条件ならば、知っている店や知名度の高い店が決め手になることが多いはずです。
だから、年末年始に販売促進をして、注文が増えて、店がてんてこ舞いになって、注文が受けきれなくても、それには大きな意味があります。
お客様が店に注文をしてくれたということは、お客様がお店に興味を持ってくれたということですし、店名を知ってもらえたことになるからです。
全く知らない店には、電話はできませんし、注文をしません。
たとえ年末年始は注文を受けられなくても、一度でも電話した店のことは覚えていることの方が多いですから、年末年始の販売促進はしっかりと行うべきです。
年末年始、お客様の購買意欲が高まるときこそ、宣伝費、販促費をかけて、店の知名度を上げることが、年明けの売上にも影響をします。
さあ、しっかり準備をして、がっちり儲けてください!