Vol.18改 繁忙期こそ底上げのチャンス!

売上グラフ

「閑散期に売上を上げるために、割引券をつけたこともありますし、無料券をつけたこともありますが、効果があまりあがりません。何かいい対策はありますか?」と相談を受けることも多いのです。

お客様から注文の少ない時間帯や曜日の売上が上げられれば、全体としても売上アップになることは理論的には正しい考え方です。

売上が時間帯や曜日で平準化出来れば、こんなにいいことはありません。従業員のシフトも作りやすいですし、作業効率もあがります。

しかし、そうは問屋はおろしません。
なぜなら、この発想は売り手側の理屈であって、お客様の都合ではないからです。

ある飲食店が、平日17時~18時までの1時間の来店数が少ないので、なんとかこの時間帯の客数を増やそうと無料券をつけたり、金券を配布しましたが、効果は殆どありませんでした。

店としては「インセンティブをつければ、お客様を集められるのではないか?」と考えますが、お客様からすれば「平日のこの時間帯はまだ仕事をしているし、仕事が早く終わっても行けないよ」と言われます。
ここには、店とお客様の間には大きな隔たりがあります。

店がどんなに必死になっても、お客様の思考や行動パターンにあっていなければ、効果は出ません。

お客様が何を考えて、どのように行動するのか、それが判っていないと、どんな販促や企画も成功しません。

売上を上げるのに最も効果が高いのは、お客様がその気になっているときである繁忙期に、しっかりと集客をして、店を利用してもらうことです。

先程の飲食店であれば、平日のもう少し深い時間の方が集客しやすいですし、土日祝日はもっと売れます。
さらに、年末年始、春の商戦期、GW、母の日、父の日、お盆などは、年間でも集客が見込める時期です。

 

売上をアップさせるには、売れるときに、お客様が注文したくなる時期に、売上の山を高くすることが鉄則です。

売れない時間帯や曜日を増やす努力をしても、効果は限定的です。
それよりも、売上の山を高くすることを考えれば、谷もつられて高くなって、全体的に売上は底上げされます。

売れるときにしっかりと売る、それが総客数を増やし、全体の売上を底上げします。

 

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